開業する際の注意点もチェック

開業する際の注意点もチェック

小さい規模から始める

フリーランス看護師が開業する際の注意点としてまず挙げられるのが、規模感のイメージです。独立して間もなく先行きが不透明な段階で大胆に動くのは得策とはいえません。まずはスモールスタートを前提に準備を進めていきましょう。小さい規模から始め、そこから徐々に顧客や市場を拡大してください。後々法人化するのであれば多くの資金と様々な手続きが必要になりますが、まずはスモールスタートで個人の活動を軌道に乗らせることに注力しましょう。

保険や税金について学ぶ

開業する際は保険や税金についての理解も必要です。例えば、仕事で相手方に損害を与えてしまった場合、賠償責任を負うことになります。そういった事態に備えて賠償責任保険に加入しなければなりません。また、経理や確定申告を行う際は税金の知識が必須です。これらの知識は一般的な看護師として働いた際には学べません。自分で学ぶ必要があります。
例えば、なぜ確定申告が必要なのかをきちんと説明できるでしょうか。事業所に雇用されている場合、所得や生命保険料控除、扶養控除などに関する年末調整を本人の代わりにしてくれます。しかし、フリーランス看護師になった場合は自身で収支の申告をしなければなりません。また、副業をした際も確定申告が必要になります。確定申告はその年の1月から12月までの所得を計算して申告します。所定の用紙に必要事項を記入し、税務署に提出しなければなりません。提出期限は通常2/16~3/15です。感染症などの影響で時期が変更になることもあるので、確定申告を行う際は事前に国税庁の公式サイトを確認してください。なお、初回の住宅ローン控除や医療費控除などの年末調整では対象外の控除を申告する場合に限り、翌年の1/1から5年間申告可能です。このように確定申告には細かいルールが設けられています。不安な人は以下の書籍を参考にしてください。

起業支援について

フリーランス看護師として開業する前に、起業支援についても調べておきましょう。個人とはいえ、フリーランス看護師として開業する際はある程度の費用がかかります。起業支援を把握しておけば、最小限の負担で開業できます。種類や条件は様々なので、自分が利用可能かどうかを含めて確認してください。当然ながら、個人ではなく法人として活動する際も起業支援は役立ちます。

まとめ

看護師が活躍できる場所は病院やクリニックだけではありません。今や起業や副業は珍しくない時代になりました。一方、幅広く活躍するためには確定申告などの知識が必須です。どういった働き方であっても安心して活動を続けていくために、必要な知識を学んでおきましょう。

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