個人で仕事を請け負う場合は開業になる
今後の働き方をイメージする
フリーランス看護師として開業する前に、まずはどういった環境でどのように働きたいのかを明確にしてください。フリーランスは場所や時間にとらわれない働き方ですが、看護師という仕事の性質上、現場に赴くケースが多くなるでしょう。ライターなどの仕事をする場合でも、作業場を確保する必要があります。自宅で仕事をするなら問題ありませんが、そうでないならコワーキングスペースなどを探さなければなりません。働き始めてから慌てないように、あらかじめイメージを固めておいてください。
退職までの準備を進める
独立するタイミングを決めたら、それに合うように逆算して退職日も決めてください。退職する際は引継ぎなどの作業が必要になります。余裕を持って進められるように、退職の意思を伝える時期は早めがいいでしょう。法律上は退職希望日の2週間前までに伝えればいいのですが、職務規定に独自で定められているケースもあります。その内容に沿った上で、直属の上司に退職の意思を伝えてください。無事に退職日が決まったら、その後は引継ぎや挨拶回りをしていきます。有休休暇の消化なども絡んでくるので、早め早めに準備を進めておくことが大切です。
健康保険と年金を切り替える
フリーランス看護師になった後は、これまでと同じ健康保険と年金は利用できなくなります。退職後は14日以内に健康保険と年金の切り替えを行いましょう。これまで加入していた健康保険を引継ぐこともできますが、最大2年で条件付きです。健康保険を切り替える際は、国民健康保険や健康保険組合に加入をすることになります。年金に関しては、これまで給与から天引きされていた厚生年金ではなく、自身で払込をする国民年金のみになります。市区町村役場に行き、必要な手続きをしましょう。
青色申告承認申請書を提出
フリーランス看護師は自身で収支報告をします。収入を得ている以上、納税の義務が発生するので、脱税をしないためにも税務署に青色申告承認申請書を提出してください。開業届と一緒に忘れず手続きをしましょう。
名刺を作る
フリーランス看護師にとって最も重要なのはクライアントからの信用といってもいいでしょう。加えて、多くの人に自分のことを知ってもらう必要があります。最近はオンラインでのやり取りも増えましたが、現場に赴くことが多い看護師にとって必ず必要なのが名刺です。
口座を作り開業届を提出
口座は仕事用とプライベート用で分けてください。確定申告の際に把握しやすくなります。その上で、開業届を提出してください。開業届を提出しなければ、青色申告を行うことができません。青色申告は経費削減や節税につながります。