向いているか見極めることも大切
ある程度の経験
自分にフリーランス看護師として適正があるかを事前に確認しておきましょう。フリーランス看護師に向いているのは、ある程度看護師としての経験がある人です。看護師の仕事に対する理解が浅いままだと、せっかく独立しても仕事を獲得できません。医療機関に3年以上勤務した経験があるといいでしょう。フリーランス看護師の場合、即戦力としての経験やスキルが求められます。教育を受ける時間もありません。フリーランス看護師としていきなり独立するのが不安なのであれば、派遣で働くという方法もあります。派遣であればキャリアを途絶えさせることなく看護師としての経験を積めます。
主体性と自己管理
フリーランス看護師は組織に属さず自分で判断して働くことになります。そのため、あらゆることが自己責任になります。フリーランス看護師として活躍するためには主体性が求められるでしょう。仕事探しだけでなく条件交渉なども自分でやらなければなりません。自分勝手な判断や行動をしないためにも、相手の立場になって考えてこまめに連絡を取るといった配慮が求められます。そういう意味では、自己管理が得意な人も向いているでしょう。金銭管理だけでなく、健康管理やスケジュール管理も求められます。例えば、健康管理が苦手な人はフリーランス看護師には向いていません。フリーランス看護師には休業手当がないので、体調不良で働けなくなればその分だけ収入は減ります。スケジュール管理が苦手だった場合、ダブルブッキングなどの問題が起こります。フリーランス看護師は信用第一です。信用が失われれば、それと同時に仕事も失ってしまいます。あらゆる面において、フリーランス看護師には自己管理が必須です。
環境の変化
環境の変化を楽しめる人はフリーランス看護師に向いています。フリーランス看護師は様々な現場に赴いて業務を行うため、環境の変化にも臆さずに取り組まなければなりません。ある程度固定の職場や業務で働きたいと考えているなら、医療機関で非常勤の看護師として業務委託契約を結ぶことをおすすめします。ただし、選択肢が狭まる点については注意が必要です。
コミュニケーション能力とビジネスマナー
自分の力で仕事を獲得して実績を残さなければなりません。そのため、コミュニケーション能力やビジネスマナーは必須です。初対面の人と話すことが得意な人は向いているでしょう。コミュニケーション能力が高ければ同じ現場のスタッフやクライアントと良好な関係を築けるはずです。その上で、ビジネスマナーに配慮して円滑に業務を進めていってください。自信がない人は、フリーランス看護師として独立する前にコミュニケーション能力の強化やビジネスマナーの勉強をしておきましょう。