そもそもフリーランスとは

そもそもフリーランスとは

フリーランスの定義

最近は職種に関係なくフリーランスという働き方が増えました。フリーランスとは何を表す言葉なのか、まずはその意味を理解しましょう。これまで日本では雇用型の就業形態が主流だったため、フリーランスが一般的になったのは最近です。法的に定義されているわけではないので、解釈や対象範囲が異なる点を覚えておきましょう。2017年に設立された一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会では、「特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人」と幅広く定義しています。独立した形態であっても、実店舗で商売をしている人はフリーランスと表現せず、自営業と呼ぶのが一般的です。より分かりやすいイメージとしては、「専門的な知識やスキルを活かし、場所や時間に縛られず事業を営む人、あるいは働き方」といった意味になります。

2つの種類がある

フリーランスは2つの種類に分けられます。1つは、フリーランスの仕事で得た収入をメインに生活している、いわゆる本業(独立系)のフリーランスです。企業や組織に雇われず、独立した事業者として収入を得ています。個人の事業を法人化しているケースだけでなく、開業届を出していない個人事業主も含まれます。
もう1つが、企業や組織に属しながら、副業としてフリーランスの仕事を請け負うケースです。フリーランス協会では、複数の組織に従業員として勤めている(副業でフリーランスをしている)場合も、フリーランスに含まれると定義しています。

個人事業主・業務委託との違い

以上が、フリーランスの一般的な定義です。個人事業主と混同しがちですが、フリーランスは法人成りした1人会社の経営者も含まれる点が異なります。また、個人事業主はフリーランスだけでなく自営業も含まれます。フリーランス=個人事業主ではありません。
業務委託との違いも理解しておきましょう。業務委託は業務委託契約に基づく取引形態もしくは働き方を指すもので、仕事を委託する側と受託する側は対等な関係です。受託する側は独立した事業者として仕事を行い、その対価として報酬を得ます。フリーランスの場合、取引先から依頼を受けて仕事をする際は業務委託契約を結びます。しかし、中にはアプリケーション開発や動画配信など業務委託以外の仕事で収入を得ているケースもあり、その場合は業務委託とは異なります。つまり、フリーランスとして活動する手段の1つとして業務委託が含まれるということになります。

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